生前対策を検討している方

財産を相続するときには、相続税が発生しますが、生前対策として財産をあらかじめ贈与する方法もあります。その際に発生する贈与税と相続税を比較し、財産の贈与・相続をバランスよく配分することで、メリットの最大化を目指せます。


贈与税とは

生前対策を検討している方

個人から贈与により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税です。相続される財産を生前に贈与した場合、相続税がそのぶん減ることになるので、それを補完するために設けられた税金です。贈与税は2種類あり、年間の贈与額に応じて納税する「暦年贈与」と、贈与額の一律20%を納税し、その金額と相続税を相殺する「相続時精算課税制度」があります。なお、どちらにも控除があり、「暦年贈与」は年間110万円以下、「相続時精算課税制度」は2,500万円以下が控除対象となります。

生前対策のメリット

相続するということは、ある日、急に財産が増えることでもあります。生前対策を立てておくことで、その財産をどのように活用したいのか、事前にシミュレーションし、最適な方法や手続きをあらかじめ把握して準備することできます。たとえば、将来的にその財産で新たな土地・不動産などの購入を検討している方は、購入のタイミングやご意向によって、「暦年贈与」で少しずつ贈与を受けるか、「相続時精算課税制度」で相続時に精算するか、最適な方法はさまざまです。生前対策を決めておけば、安心した財産運用ができるでしょう。


お手伝いできること

税務のプロフェッショナルとして、専門知識に基づいたアドバイスを提供します。さまざまな贈与のプランを提案し、比較検討いただくことも可能です。このほか、法的効力のある遺言状についてのご説明や、贈与証書作成のためのアドバイスなども承ります。


相続税額の早見表
相続・事業承継